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梅澤 聡 さん - Umezawa Satoshi -

1981年長岡市(旧栃尾市)生まれ。高校卒業後、大学進学のため上京。卒業後、関東の不動産企業に約10年勤務。結婚をきっかけに2013年9月に帰郷。好きなお店は地元栃尾のおいしい焼肉屋さん「大楽天」。




私にとっての“きっかけ”

 もう、昔は天狗でした(笑)。嫌な言い方ですけど、小・中・高校と勉強も部活も成績がよかったですし。大学では周りに刺激を受けながらも、まだ「自分は違うんだ」って感じが残っていて(苦笑)。就職してからも「自分はできるんだ!」という思いで働き始めました。
 ところが、実際は3年くらい全く仕事ができない、何をしたらいいのかも分からない…。私にとって、ここが“きっかけ”でした。謙虚に自分自身を見つめ直すことで周りが見えてきて、自分が苦手にしていることを強みとして頑張ってくれる人がいて、その関係性で自分が活きてくると分かりました。すると、成績も自然と上がり、自分のできる幅が広がりました。

大切なのは“自分自身を知ること”

 私は今、マネージメントをする立場にいますが、社員のみんなにそういった話をよくします。失敗しても、できないことがあってもいい。だから、自分自身のことをよく知って、貢献できることを考えて欲しいって。その方が、みんなに有意義だって思います。
 私の場合は“地元に戻ってきて良かった”とかじゃなくて、一度外に出て“自分自身のことを知ること”ができて、それが“今、ここで”活きている。だから、良かったって思っています。
 そういうのを気づかせてもらったのは、1回首都圏に行ったから。もし長岡にずっといたとしたら、勘違いしたまま気づかないまま今もいたのかもしれないなと。


自分のことを真剣に考える

 例えば、首都圏の学校に行って、卒業後、なんとなく向こうにいて、東京の方がきっと楽しいだろう、働き口もあってなんとなく良い生活が送れるだろうと思っている人がいると思います。でも、今より年収が半分になっても、こっちで過ごす方が自分にとっての幸せという可能性もあるし、本来の自分の求めていることなのかもしれない。私なんかは、東京で遊ぶことが楽しいってあんまり思わなかったので、いつこっちに帰ってきても良かった。もちろん上昇志向が強くて、やっぱり首都圏で、と言う人もきっと山ほどいると思います。
 だから、自分ができること・したいことを真剣に考えた方がいいですね。人によって違う幸せ、自分らしい幸せがありますから。

Interview|2020.1.22 
Photo|ドアーズ株式会社、大楽天