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土田 健太 さん - Tsuchida Kenta -

1990年長岡市生まれ。高校卒業後、大学進学のため山形へ。実家が稲作農家。若手農家の集まりである“ポマト倶楽部”に所属。趣味はキャンプ。


農業に対する思いの変化

 小さい頃は、他人事じゃないけど、農家は親がやることって感じでした。農業を“職業”として意識し始めたのは高校2年生の頃。何となく家業を継ぐことを意識し始めたのも、そのくらいだったと思います。大学は農学部だったけれど、他にやりたいことが見つかればそっちにいこうと思っていました。でも、学部卒業のタイミング、進路どうしようかなって感じのときに、親父に「一緒に農業やらないか」って誘われて、それで決心がついたというか。だから、大学院でも勉強しようと思いました。

親父に対する思い

 帰ってきたのは、5年前。大学でも研究とかで田んぼに入っていたけど、実践は全然違う。大学で勉強してきたからこそ、家でやっていることの凄さを実感しています。親父は、どんなに作業に集中していても、稲を見て、稲と向き合ってる。親父いわく、稲を見ればどういう状態かすぐにわかるって言うんですよ。“声が聞こえる”って。もう、単純にすごいなって。農業に対して言い合いをすることもないですね。親父が間違っていることをやっているって思わないんで。納得というか、師匠的な感じで。真似したいって思います。

自分らしく、楽しく

 帰ってきてよかったって思うのは、安心感があること。親父同士も仲が良くて、自分もお世話になっている農家の先輩もいます。その先輩に誘われて、若手農家が集まるサークルにも所属しています。同年代の農家と交流できるのも刺激になるし、面白いです。
 今はまだ、自分は家業を継いでいない。引き継ぐときに備えて勉強もしっかり続けます。その中でも、この土地で、自分らしく、楽しく仕事をしていくためにはどうするか、これからも考えてきたいです。

Interview|2020.1.20 

Photo|近所の田んぼ